逆上がり-正しい形とやり方・練習方法
逆上がり(さかあがり)
目標の逆上がり。すぐには回れないでしょう。
- タオルを使った練習
- 大人のひざを使った練習
- 補助なしで逆上がり
の順番で、徐々に難しくしていきます。
タオルや大人のひざの使い方は後述します。まずは逆上がりの正しいフォームを解説します。
- 足の構えは、脚を前後に大きく開きます。前足は鉄棒の下に来るようにしましょう。この位置から後ろ足を蹴り上げて回ります。
助走はいりません。慣れた人なら助走をつけて勢いよく回れますが、慣れない人は助走での回転のタイミングがつかめず失敗のもと。蹴り上げもうまくできなくなります。 - 肘はやや曲げた状態。鉄棒はわきぐらいの高さになるようにします。これより高いと体の引き付けが大変で、腕の力がより必要になります。
- 回る時は、後ろ足を勢いよく頭上に向かって蹴り上げます。鉄棒の上にあるボールを蹴るつもりで後ろ足を振り上げましょう。実際にボールを使っても良いです。その場合、鉄棒の真上よりやや奥にボールが来るように持ってあげましょう。
よくある失敗が斜め前に蹴り上げるパターンです。前に蹴り上げても体は回りません。足は鉄棒の上より奥めがけて蹴り上げます。
また、両足を一度にあげようとする子供もいます。これは絶対に無理なので、大股で跳ねるように、片足を振り上げ、もう一方でしっかり地面をけります。 - 回っているときの腕の注意点は、おへそを鉄棒に近づけるように、腕を曲げしっかり体をひきつけます。頭が下に来た時にはおへそが鉄棒に付いているようにしましょう。引き付けが足りず体と鉄棒の距離が広いと、体が上がらず落ちてしまいます。肘はぜったいに伸ばさないようにしましょう。
- 頭が真下に来たら、足を向こう側におろします。向こう側へおろすとき、両足はそろえて膝は伸ばしたままにします。
慣れないうちは両足をそろえるように意識するのは難しいかもしれません。ただ、両足とも向こう側へおろそうとすれば自然とそろってきます。
足を向こうにおろすとき、膝を伸ばすのは大切です。膝がまがってしまうと回転が弱くなると同時に、体重が背中側にかかって戻ってしまいます。
おさらいになりますが、よくある失敗とそれらを防ぐ注意点は
- ひじを曲げた状態で鉄棒の前に立ち、前足は鉄棒の下。助走はいりません。
- 蹴り上げは頭上(鉄棒の上)へ。鉄棒の真上より奥を蹴るくらいのつもりで蹴り上げる。前に蹴っても回れません。
- 蹴り上げは片足。片方の足を上に蹴り上げ、もう一方の足で地面をけります。両足一度にあげると絶対に回れません。
- 肘は曲げたままで。腕は伸ばさない。伸びると体が離れて落ちてしまいます。
- おへそを鉄棒に近づける、頭が下になっているときはお腹が鉄棒についているようにします。「おへそが離れている=体が離れている」ということで、離れていると落ちてしまいます。
頭上のボールをけるように足を上げる
タオルを使った逆上がり
逆上がりの練習の最初のうちは、タオルを使ってみましょう。
タオルの補助があると、足かけ後ろ回りができない子でも回れるくらい簡単になります。
こちらの動画では、タオルの使い方から丁寧に解説していますのでぜひ参考にしてください。
使うのはハンドタオルでも構いませんが、短すぎて回りづらい場合があります。また、タオルが短すぎると肘が全く伸ばせないので、伸びた肘をまげて体をひきつける感覚がつかみづらいです。
タオル無しになった時に、伸ばしていた肘をまげて体をひきつける必要があるので、その練習のためにもスポーツタオルのような長めのタオルを使うのをおすすめします。
- 最初は短く持って練習、
- できたら、できるだけ長くなるように、タオルの端を握り練習
- それもできるようになったらタオルは卒業です。
大人のひざを使って練習
タオルで回れるようになったら次は膝を踏み台にした練習に入りましょう。
膝を踏み台に頭上へ蹴り上げ
膝を使っての練習方法は、
- 肘を曲げた状態で鉄棒の前に立ちます。立ち位置は実際の逆上がりより鉄棒に近い位置になります。
- 片方の足(前足)を大人のひざに乗せます。このとき上半身はやや斜め後ろに傾きます。
- ひざを踏み台にして踏み込み、後ろ足を頭上に向かって蹴り上げましょう。
踏み台をつかうと、蹴り上げが自然と頭上方向に向くので、誤った前方への蹴り上げを防ぐことができます。
また、肘も曲げた状態で上に上がるので、体の引き付けも簡単です。
ひざを踏み台にした逆上がりもマスターしたらあとは逆上がり本番を成功させるだけです。正しいフォームをもう一度おさらいです。
- 足の構えは、脚を前後に大きく開きます。前足は鉄棒の下に来るようにしましょう。
- 肘はやや曲げた状態。鉄棒は腋(わき)ぐらいの高さになるようにします。
- 回る時は、後ろ足を勢いよく頭上に向かって蹴り上げます。おへそを鉄棒に近づけるように、腕を曲げしっかり体をひきつけます。*斜め前に蹴り上げても体は回りません。足は頭の上めがけて蹴り上げます。
- 頭が真下に来たら、足を向こう側におろします。向こう側へおろすとき、両足は揃えて膝は伸ばしたままにします。
逆上がりの動画
足を置く位置から基本にのっとった、まさにお手本です。
こちらは逆上がりでよくある失敗例。